大分市立中学校で性別などによらず着用できる統一の「標準服」が来年度から導入されることを受けて24日、各中学校の方針が示されました。
これは大分市の定例教育委員会で報告されました。それによりますと市立中学校27校のうち標準服を着用する学校は20校、現行のままの学校が4校、現行の制服と標準服との併用が3校となっています。導入する学校では移行期間を設けています。
大分市が来年度導入する標準服はブレザー型で、スラックス、スカートハーフパンツのいずれかを合わせることができます。併用を決めた学校について市教委は伝統の制服を残したいという意見と生徒の多様性への配慮の両方を尊重した結果と説明しました。
一方、学校現場では標準服の導入をめぐり協議が行われてきました。このうち王子中学校では保護者の代表を含めた検討委員会を立ち上げ話し合いを進めました。王子中学校では70年以上続く現行の制服を見直す方針です。
保護者「私はここの卒業生なんですけど寂しい反面一人ひとりが生きやすい社会の第一歩になればと思いました」
学校では市内統一となる標準服の下に着るシャツやネクタイなどで学校の独自性を出す工夫をしています。
王子中学校・渡辺英樹校長「他の学校との違いをどう表すかが保護者の願いでもあるし、制服というものに愛着を持って学校生活をより良いものにつなげていってほしい」
各中学校では9月以降、在校生や校区内の小学6年生の保護者へ周知を図る方針です。