新型コロナの感染や重症化を防ぐ体内の中和抗体の量を短時間で測定する臨時の検査ステーションが21日と22日の2日間、別府市に開設されました。

この中和抗体の量を測定できる検査ステーションは企業組合別府おもてなし会議が東京の検査会社アナライザーの協力で別府駅前に21日と22日臨時で開設しました。

中和抗体とは新型コロナワクチンの接種後に体内につくられる抗体のひとつで、ウイルスに結合し、細胞への侵入を妨ぐ効果があります。

検査方法は針を指に刺して血液をスポイトで吸い取り試薬に混ぜます。その後、検査キットに8分間浸透させ、専用の機械で数値を測定します。

数値が20%以上であれば体内に充分な中和抗体があり、新型コロナへの感染や重症化がしにくくなるということです。

予約は不要で費用は4000円、検査はわずか10分で終了します。

(利用者)「ワクチン接種をして3回目以降を悩んでいて25.7%あるのでこのまま様子をみてもいいのかなという判断材料になってすごくいいと思う」

(アナライザー・吉田貢司取締役)「自分のワクチン免疫や自然免疫がどれくらいあるかコロナに対する免疫を測定できますので、今後の生活の基準になったりワクチンを打つタイミングを参考にしていただいている」

県によりますと、県内で3回目のワクチン接種を終えた人は21日時点で73万7049人、接種率は64.6%。また4回目は20万2899人、接種率は17.8%となっています。

ワクチンの接種とともに抗体の有無を確認したいというニーズが高まっていて、感染リスクやワクチン効果の見える化に注目が集まっています。

なお、この検査ステーションは9月も別府駅前に設置され、25日と26日の2日間、午後1時から5時まで受け付けます。