不登校の子どもたちを対象に今年4月、公立では九州で初めて開校した大分県玖珠町の「学びの多様化学校」。現在19人の子どもが在籍。独自のカリキュラムに取り組み、登校率が80%を超える成果を出しています。開校から3か月、学校施設の見学など問い合わせも殺到しているといいます。

独自の教科、町内外から19人在籍

不登校の児童・生徒を対象に開校した玖珠町の「学びの多様化学校」(不登校特例校)は、文部科学省の指定を受けた義務教育学校で、九州初となる公立の小中一貫校です。

小原猛校長:
「今、この時間は探究という新設教科を実施しています。みんなで夏祭りプロジェクトとして屋台を出してみよう、流しそうめんを食べようといったプロジェクトです」

現在は小学部4人、中学部15人の計19人が在籍。町外在住者の入学も受け入れていて、町外から車で通う子や家族で移住してきた子は、現在6人となっています。

学校の最大の特徴はカリキュラムです。始業時間は午前9時半。午前中は5教科の学びが中心で、午後からは「野遊び」「探究」「対話」という独自の教科を設けています。

中学部の生徒は、「野遊び」の時間に野菜作りに挑戦。小学部の児童は「探究」の授業に釣りを体験するなど、学びを通して興味や関心を深めます。