大分県立農業大学校が、県酪農業協同組合に出荷した生乳に、洗浄水が混入していたことがわかりました。市場には出回っておらず、およそ70トンの生乳が廃棄されます。

県立農業大学校では、6月12日に生乳として、322キロを出荷していましたが、実際に搾乳したのは220キロだったことが判明しました。誤差にあたる102キロは、次亜塩素酸ナトリウムを薄めた洗浄水だったとみられています。

搾乳作業では毎回、直前にパイプを自動洗浄しています。6月10日は職員が自動洗浄の時間を間違い、搾乳中に自動洗浄が作動していたということです。

出荷先の県酪農業協同組合では、当日に県内で集めた生乳およそ70トンを廃棄し、市場への流通を防いでいます。

農業大学校が昨年度出荷した単価で計算すると、被害額は少なくとも900万円を超えるとみられています。