2024年の東京株式市場は活発な動きがでており『新NISA』が株価上昇の一因という見方もあります。地元の銀行では『新NISA』に対する問い合わせが増加し「将来の資産形成を株式や投資信託などで」という個人投資家も増えています。

NISAは「少額投資非課税制度」で、個人が少額から資産形成を行う際に税制優遇を受けることができる仕組みで『投資による利益や配当』が“非課税”となります。
この制度が大幅に拡充され「新NISA」として2024年1月1日以降の取引から使用することができるようになりました。新NISAとはどのような制度なのでしょうか。

【住吉光アナウンサー(以下:住)】長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン平家達史NBC論説委員とお伝えします
【平家達史NBC論説委員(以下:平)】よろしくお願いします。今回のテーマはこちらです。

話題の『新NISA』その特徴は

今年になって株価が上昇していますが『新NISA』が、その要因の一つという見方もあります。2024年の東京株式市場は、能登半島地震の影響が懸念される中、日経平均株価はバブル後、最高値を更新していきました。その要因の一つと見られるのが『新NISA』です。

野村証券 西哲宏執行役員:
「直近、新NISAが始まったことによって、資金流入の可能性というのがある」

【平】昨年末の日経平均株価の終値は3万3,464円でしたが、17日の終わり値は3万5,477円となっています。2,013円上がっています。

【住】要因の一つは『新NISA』という説明でしたが、そもそもNISAとはどういうものなのですか。

【平】NISAは「家計の安定的な資産形成の支援」などを行おうと、少ない額から投資を行う人のために、2014年1月に国がスタートさせた「少額投資非課税制度」です。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、“これらを売却して得た利益”や“受け取った配当”に対して、約20%の税金がかかりますが、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税となっています。

【住】金融商品から得られる利益に20%の課税がなされないというのは、かなりのメリットと思われますが『新NISA』で更に何か変わったのですか?