長崎原爆でも広島同様「黒い雨」が降ったと認定した長崎県の専門家会議の報告書について、被爆体験者の団体が会見を開き「画期的だ」と評価しました。

長崎被爆地域拡大協議会 研究部 大矢 正人さん:
「非常に画期的な報告書が出された」
会見を開いたのは被爆体験者らで作る長崎被爆地域拡大協議会です。

長崎県の専門家会議は、長崎の被爆未指定地域について『原爆由来の雨が降った』としたほか『被爆体験者を被爆者と認定することは過去の判決と矛盾しない』とする報告書を国に提出。


協議会は「説得力のある内容で歓迎したい」と評価しました。
その上で「報告書に基づき、一刻も早く被爆体験者を被爆者と認定すべき」としています。

長崎被爆地域拡大協議会 研究部(長崎総合科学大学 名誉教授)大矢 正人さん:
「(救済に向けた)第一歩ではあるが、これを本当に実のあるものにするには市民の皆さんの支持が必要と考えています」

被爆体験者は今年3月現在、5,097人おり、長崎地裁では被爆者認定を求める裁判が続いています。