岸田総理大臣は9日、長崎市で開かれていた国際賢人会議の閉会セッションに参加し「核兵器のない世界」に向けた決意を改めて表明しました。

8日から2日間、長崎市で開かれた国際賢人会議の第3回会合。


会議の発起人でもある岸田総理は政治資金問題で政権が揺れる中、9日午後の閉会セッションに参加し、核兵器のない世界に向け自らが先頭に立つ決意を改めて表明しました。

岸田総理大臣:
「国際賢人会議の叡智を得つつ、私自身が強いリーダーシップを発揮していく決意です」
米元国務次官「長崎は歴史と未来に対する責任を実感している」


対面参加した委員ら全員が揃った閉会後の会見では『AIなどの新興技術が核兵器と結びついた場合のリスク』などについて活発に議論が交わされたことが報告され、委員からは『被爆地が持つ影響や責任』についても声が上がりました。

国際賢人会議 白石隆座長(熊本県立大学理事長):
「 “長崎が最後の被爆地であるべき” これについての合意は非常に強いものがある」

ローズ・ゴッテメラー米元国務次官:
「長崎は “歴史に対する責任” と “未来に対する責任” を実感されている人々が住んでいる町だと思います」

国際賢人会議は、2026年のNPT再検討会議に向け “核軍縮の実践的なロードマップ” を示すため、今後も年2回のペースで議論が進められます。