ふるさと納税の返礼品に地元産ではないシャインマスカットなどを発送していたことが問題になっている諫早市で、新たに長崎県産ではない国産和牛を発送していたことが分かりました。

諫早市のふるさと納税返礼品として発送されていたのは「ながさき和牛切り落とし」です。

九州農政局によりますと、福岡県の食肉加工会社「タツミ商事」が去年4月1日から12月31日までの間に、1万5,603キロの “長崎県産ではない国産和牛”を原料として使用していたにも関わらず「ながさき和牛」と表示して 諫早市内のふるさと納税返礼品を扱う事業者「スタート」に販売していたということです。

諫早市によりますと、この期間には3万8,089件の申し込みがあり、このうち1万6,444件について発送していて、偽装された牛肉も含まれているということです。

諫早市は先月31日で「スタート」が提供する全ての返礼品の受け付けを停止していて、今月末までにこれまで発送した全ての返礼品の産地を市に報告するよう求めています。

諫早市 企画財務部の 岩本 広部長は
「ふるさと納税をされる方が諫早市を応援してくれる気持ちを裏切ることになり申し訳ない。
(返礼品の)提供事業者にはこれまでの産品について、産地の証明を出させて確認する。
業者に任せきりだったことは申し訳なく、チェックが適切ではなかった」とコメントしています。

諫早市では地元産ではないシャインマスカットやイチゴ、グリーンメロンを返礼品として送っていたことが明らかになっていて「楽天ふるさと納税」は、一連の問題を受けて諫早市へのふるさと納税受け付けを一時停止しています。