今月10日、鹿児島県で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、長崎県は14日、緊急の防疫対策会議を開き、養鶏関係者に予防対策の徹底を呼びかけました。

高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、鹿児島県出水市の野鳥のねぐらから採取された水で、今シーズン、九州で初めての確認です。

これを受け長崎県は 14日、養鶏関係者を集め、
・異常があった場合の早期通報の再徹底
・防鳥ネットの点検
・消毒の徹底 などを呼びかけました。

去年、佐世保市の養鶏場では、県内で初めて飼育されているニワトリから高病原性鳥インフルエンザへの感染が確認され、およそ2万7千羽が殺処分されました。

長崎県畜産課の富永祥弘課長は「九州でウイルスが確認されたということで、最大の危機感を持って防疫に取り組んで欲しい」と話していました。

長崎県内全ての養鶏農家127戸に、昨日時点で異常は確認されていないということですが、県は発生予防のため消石灰を配布する緊急消毒を計画しています。