ヨーロッパ大陸の中央、ドイツやイタリアなどに隣接し『音楽の都』としても知られるオーストリア・ウィーン。

原発を含む核に反対し『核兵器禁止条約』を先導してきた国のひとつです。
1万人を超えるウクライナ人も住むウィーンで、今月21日からの3日間、核なき世界を目指す『核兵器禁止条約 第一回 締約国会議』が開催されました。

■ 道はできた。あとはやるだけだ

核兵器の使用や威嚇などを全面的に禁止する国際法『核兵器禁止条約』は先週、核を無くすための具体的な行動計画などを採択し、第一回締約国会議が閉幕しました。
被爆者の悲願だった条約の実質的なスタートを現地で取材しました。

古川記者レポート:
「被爆者の皆さんが訴え続けてきた核兵器禁止条約が、ここオーストリアの地でいよいよ動き出します」

『歴史的な3日間』と言える今回の会議の議長を務めたのは…
(木槌の音)「カン!」

オーストリア外務省のアレクサンダー・クメントさん。
ロシアによる『核の威嚇』が続く中、こんな言葉で会を締めくくりました。

道はできた。あとはやるだけだ。ビバ!メキシコ!(次回の議長国)」
(会場参加者の拍手)

条約の採択から5年。今回の会議は核兵器を無くすための行動のスタートです。

▽ 核保有国が加盟した場合の廃棄期限は『10年』
▽ 各国、60日以内に条約の担当者を置く
▽ 事核保有国が参加するNPT=核拡散防止条約との『橋渡し役』を作ること
 など、50項目の行動計画が示されました。

会議参加者「グレイト!(すごい!)」


ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン 国際運営委員 川崎 哲さん:
「条約を採択した時と同じような高揚感がありますよね。これから前に進むというね」

核兵器廃絶地球市民集会ナガサキ 朝長 万左男(79) 実行委員長:
「核兵器国を攻撃したり(オブザーバー参加しなかった)日本を攻撃したりとか全くなくて。少し遠慮しながらTPNW=核禁条約を今から主張していくぞ、という感じがよく伝わってきました」