
長崎4区の補欠選挙に立候補したのは、
届け出順に
立憲民主党 前職 末次精一候補(60)と、
自民党 新人 金子容三候補(40) の2人です。
告示日前から与野党のトップクラスが連日、選挙区に入り、激しい選挙戦が行われている長崎4区補欠選挙。終盤に向けた動きを振り返ります。
自由民主党 岸田文雄 総裁:
「金子容三さんに お力添えいただきますよう」
立憲民主党 泉健太 代表:
「末次さん頼むよ、このことをぜひとも、ひろげていただければ」
自民、立憲双方の主要議員が連日、選挙区入りしています。
衆院長崎4区補欠選挙、与野党一騎打ちの選挙戦は終盤に入り、ますます激しさを増しています。
自民党公認で、公明党が推薦する金子容三候補。
元証券会社社員で海外勤務で培った経験を活かした経済対策のほか、政権与党の候補であることを強調し、政策の実効性を訴えて選挙戦を戦っています。
自由民主党 金子容三 候補:
「今、この生月、県北地域には、政権与党の国会議員が不在です。いないんです。
17年間の民間企業での経験、これを今こそ地元生月・平戸・県北のために使う時が来ました。」
立憲民主党公認で社民党が推薦する末次精一候補。
長崎4区で民意を問うためとして議員辞職して選挙戦に出馬、野党共闘の形で自民党岸田政権の経済対策を批判し支持を訴えます。
立憲民主党 末次精一 候補:
「地元でこの長崎4区で、今激戦ということでありますけど、何とか一票でも多く取って勝たせていただくことができれば、これも、これから先の政権交代につながってくる。日本は絶対に変わっていくし、このふるさと・長崎も絶対によくなってくるんです」
選挙戦では、終盤になるにつれ物価高をめぐる議論が活発になっています。
立憲民主党 枝野幸男 前代表:
「このガソリン税下げれば、ガソリン税5円下げれば自動的に皆さんガソリン入れるときに5円下がるんです。10円下げれば10円自動的に下がるんです。これだけでも皆さんの生活に大きく影響与えるんじゃないですか。」
末次陣営では、ガソリン価格の高騰を引き合いに出し、現政権の対応不足を指摘します。
立憲民主党 末次精一 候補:
「とにかくガソリン代高い高いという声はほんとに多く声をいただきます。全国の中でも、もっともガソリン代が高いといわれる長崎県。そこは強く主張して、ガソリン代を下げるという流れに持っていきたいと思っております。」
自由民主党 岸田文雄 総裁:
「物価を乗り越え、そしてこの物価を超える賃上げを実現できる持続できる経済、大規模な経済対策、これをまとめる取り組みを進めています。」
一方の金子陣営では、今後予算化される経済対策を確実に執行するためにも、政権与党への支持を訴えます。
自由民主党 金子容三 候補:
「いろいろとこれから大胆な経済対策物価高に対するというものが審議されると思いますけれども、是非ともわたくしもそこに参加をして、この地域の声というものをどんどん上げていってそれを政策のほうに反映させていきたいと。」
今回の補欠選挙は全国では衆院長崎4区と参院徳島高知選挙区。
徳島高知での自民候補の苦戦が伝えられるなか、長崎4区の勝敗は岸田政権にとって非常に大きな意味があります。
TBS 後藤俊広 政治部長:
「今回かなり接戦です。結果どうなるかわからないという接戦の中でいきますと、かなり岸田さん焦っているなという風な印象を受けます」
こう指摘するのはTBSの後藤俊広政治部長です。
自民、立憲双方に今回の選挙を受けての影響があるといいます。
TBS 後藤俊広 政治部長:
「一つ岸田さんの政治的な技術といいますか、政治手法の中で特徴的なのは解散カードをちらつかせるといいますか、そういうことがよくあります。
今回、この長崎で結果が思わしくない結果になった場合、そういったカードをちらつかせるにしても神通力が非常に弱くなっちゃう。要するにカードの効果が薄れてしまうんじゃないか、そういう風にみられているんです。」
一方、立憲民主党をはじめとする野党は。
TBS 後藤俊広 政治部長:
今回長崎4区を見てみますと、確かに温度差というのはあるんですけれども、立憲民主と共産党、社民党、国民民主党という維新を除く、主だった野党が野党共闘の形で戦っているといえると思うんです。そういったところで一つの成果結果を表した場合は、今後、解散総選挙があった場合、長崎を一つのモデルにして、「こういった形でやっていこう」という動きも出てくるんじゃないかと思います。
岸田政権の先行きを左右するとされる長崎4区補欠選挙。
結果次第では今後の日本の政局を揺るがす引き金になる要素を含んだ選挙は22日審判の日を迎えます。