長崎市矢上地区の 郷くんち「矢上くんち」が17日行われ、4年ぶりの奉納踊りで2つの浮立が披露されました。

長崎市矢上神社の「矢上くんち」奉納踊りは4年ぶりです。
地元の8地区のうち2つの地区が4年に一度演し物を奉納します。
江戸時代から続く田之浦本浮立には、3才から70才まで地元の130人が出演しました。

子どもたちが小鼓を打ち鳴らす「掛けうち」は、およそ3か月間練習を重ねました。天と地の神々に祈りを捧げます。
ノイズ:もってこーい!もってこい!
矢上小5年女児:
「ずっと練習してきて、それを本番で出せたから良かったです。」
矢上小4年男児:
「思ったよりできて良かったなと思いました。100点でした!」


太鼓の音が届く地域を清め、雨乞いのため、直径2メートル重さ5キロの月の輪を大きく振り回す「月の輪」も披露されました。
「月の輪」を奉納した中村倭斗さん(28):
「いい奉納ができたと思います。感無量です」

続いて、奉納された「現川浮立」16人の女性が長さ2メートルの竹を使って舞い踊る「ササラ」は、大名行列ために竹の幅だけ道をあけるよう求める様子を表しています。今回の奉納に合わせ衣装を新調して臨みました。

出演した橋本桃香さん(25):
「お客さんがたくさんいてちょっと緊張したけど、やりきった感があり楽しく踊ることができた」
観客:「久しぶりで、楽しかったです。」
観客(娘が扇子踊り初出演):
「感動しました。元気をもらいました。本当に(矢上地区は)いいところですね。」

現川浮立保存会 白水勝利会長:
「感動です。続けないといけないという気持ちは皆さんありますので、その気持ちがなくならない限りは継承できます。地域住民の皆様に感謝です」
300年以上の歴史を地元の人たちで受け継いできた矢上くんち。4年ぶりの奉納のあと、夕方まで庭先回りが行われました。