衆議院長崎4区補欠選挙の候補者応援で15日、木原防衛大臣が「自衛隊の政治利用」と受け取られる発言をしたことについて、松野官房長官は「議員としての発言で、政府としては中立」との考えを示しました。
木原防衛大臣は衆議院長崎4区補欠選挙の候補者応援のため、15日長崎県佐世保市を訪れました。応援演説の中で木原大臣は、防衛費増額に伴う自衛官の待遇改善などに触れ、自民党の候補を「応援して頂くことが自衛隊ならびにそのご家族のご苦労に報いることになる」と発言し、候補者への支持を訴えました。
現職の防衛大臣が自衛隊の名前を挙げ特定の候補へ支持を訴えることは、自衛隊の政治利用にあたり、行政の中立性を損なうおそれがあります。松野博一官房長官は、16日午前「自衛隊を含む政府の機関は、政治的にも中立であって、特定の候補者を応援することはありえないことは当然だ」と述べ、発言は木原大臣の国会議員としてのものであり政府としての関与はないと説明、大臣へ責任を問う考えはないとしました。
選挙期間中の今回の発言に、野党から今後反発の声が上がる可能性があります。