シーボルトの初来日から今年で200年となるのを記念して出島に設置された旗竿がこのほど完成し、13日、シーボルトの子孫らが出席してオランダ国旗を掲揚しました。

駐日オランダ大使館の臨時代理大使から鈴木長崎市長に国旗が手渡されました。

シーボルトが出島にいた1820年代には、島の西側に高さ約30メートルの旗竿が立てられていて、オランダの祝祭日などに国旗が掲げられました。

シーボルトの初来日からで200年となるのを記念して、長崎市はかつて旗竿があったとされる場所に現代の旗竿を設置。
完成を祝う式典にはシーボルトの子孫も出席しました。

地下に残る遺跡などを保護するため、高さは12メートルと、かつての半分ほどになりましたが、時代を超えてかつてと同じ場所にオランダ国旗が掲げられました。

鈴木史朗 長崎市長:
「この姿を、きっとシーボルト博士も喜んでいらっしゃることと思います。皆様もぜひ、シーボルト博士が活躍した当時の出島の姿に思いを馳せていただければと思います」

出島のオランダ国旗は土日に加え、日本とオランダの祝祭日、イベントの際など、年間で100日ほど掲揚されるということです。