長崎市で64年間運行していた路面電車がブラジルのサントス市で現役で活躍している姿を鈴木長崎市長がSNSで発信し、長崎電気軌道が「元気そうで何より」と返信するなど話題となっています。

長崎市の鈴木史朗市長らは今月22日から29日までブラジルを訪問し、姉妹都市提携50周年記念行事に出席するなどしています。
鈴木市長は25日、ブラジルのサントス市に入り、2019年に長崎市からサントス市に寄贈された路面電車の車両が、観光電車として運行している様子をSNSで動画投稿しました。

この電車は長崎市内で64年間、運行され、現役引退を機に “友好の証”として海を渡りました。

動画では「4蛍茶屋」という方向幕のまま運行されている車両や、内部の様子などが撮影されています。

このポストに対して長崎電気軌道の公式キャラクター『ながにゃん』も「206号が長崎時代と変わらず元気そうで何よりですにゃん」と反応。
市長は「サントスの皆様も感謝の言葉を述べていらっしゃいましたよ」と返信しています。

サントス市では、2000年から各国の退役した路面電車を使った観光電車を走らせています。
鈴木市長によりますと「サントス市には元々路面電車があったが、長崎とは軌間(左右レール距離)が違うので、現地の技術者が対応するのに苦労した」ということです。