架空の名義貸しトラブルを装う手口で長崎県諫早市の高齢女性が現金およそ6,700万円をだまし取られる事件があり、警察が捜査しています。

被害にあったのは諫早市に住む80代の女性です。

警察によりますと、ことし5月から7月にかけて女性の自宅の電話に複数の男から「諫早市に介護施設を建設する」「市内の人から優先的に入居できる」などと嘘の電話がありました。

女性が入居を断ったところ入居権を他に譲るよう持ちかけられ、女性がこれに応じると金融庁職員を名乗る別の男から「入居権の譲渡は詐欺で “名義貸し”にあたるので、5年間刑務所に入ることになる。資産凍結となる」などと言われたということです。

これを信じた女性は『資産凍結を回避するための解決金』や『供託金名目』として、現金およそ6,700万円を宅配便で7回に分けて指定された住所に送ったうえ、『送付手数料』として電子マネーを25万円購入させられ、その利用権も騙し取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として捜査しています。