2022年9月23日に西九州新幹線が開業、長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅の間およそ66キロが最速23分で結ばれました。
開業から1年を迎え、長崎県の大石知事は沿線自治体の再開発など、開業効果を高く評価しました。
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▼経済効果は推計1,736億円 一方「開業による影響はない」とした県内企業は75.3%【西九州新幹線 開業から1年 その1】
▼「客が増えた」「乗り換えがネック…」地元市民・市内商店街の受け止めは【西九州新幹線 開業から1年 その2】

長崎県 大石 賢吾 知事:
「街のたたずまいもですね、ここ長崎市もそうですけども、大村、諫早本当に大きく変わってきているなと思っています。やはりそういったところも、大きな町づくりが変わっていくと、街の佇まいが変わるということも新幹線効果の大きな一つだと思っています」

大石知事は、この町づくりの大きな流れをさらに波及させることが重要とした上で、武雄温泉・新鳥栖間のフル規格での整備について、改めて佐賀県への理解を求めたいとしました。
その佐賀県・山口知事は──

佐賀県 山口 祥義 知事:
「私は(佐賀県の負担が)1400億円程度になると思います。これは私としてそう思います。我々とすると、将来に向けてとてもじゃないけれども、長崎県の1.5倍もの負担を出して、いや2倍になる可能性が高いと思います。そういうようなことをして、本当にそこまでやるんだろうかと、いうことについての問題提起をさせていただきます」
九州新幹線西九州ルートの未整備区間が開通するには大きな壁が残されており、長崎県の粘り強い交渉が今後も求められることになります。