これまでに220万人以上が利用し、23日で開業から1年を迎える西九州新幹線。
長崎・佐賀両県への経済波及効果は、推計で1,736億円にのぼることがわかりました。

2022年9月23日、長崎に新幹線が開通──西九州新幹線によって、長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅の間のおよそ66キロが、最速23分で結ばれました。

あれから1年。西九州新幹線(長崎~武雄温泉間)の利用者数は、1日平均約6,600人。開業から先月22日までの11か月間で、およそ221万6,000人が利用しました。
コロナ前の2018年度の在来線特急と比較すると102%になりました。(長崎~諫早間での比較)

また、九州経済調査協会と長崎経済研究所によると、西九州新幹線の長崎・佐賀への経済波及効果は、観光消費額などを除いた『駅周辺の再開発』や『公共投資』、『宿泊施設の建設額』などだけで1,736億5,000万円にのぼっています。

その一方、開業の影響について、長崎県内企業150社の23.3パーセントが「大いにプラス」、もしくは「多少プラス」と回答したものの、75.3パーセントが「影響はない」と回答しています。

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