長崎市の光源寺では、この寺に伝わる『産女(うぐめ)の幽霊』像が開帳されました。

275年前に作られたとされる木製の幽霊像。
目はギヤマン、髪は人毛です。
長崎市伊良林の光源寺では『産女の幽霊』が年に一度、8月16日にご開帳されています。

紙芝居:
「すんません。今夜はお金がありませんが、どうか飴を分けてくれんやろか」

今年は4年ぶりに紙芝居も行われ、夏休みの子ども達が真剣な表情で話を聞いていました。

江戸時代から光源寺に伝わる『産女の幽霊』は、子を身ごもりながら命を落とした母親が、三途の河を渡るための六文銭を使い、幽霊となって子どものために飴を買い求めたお話です。

男の子:「自分のためのお金を、赤ちゃんのために使うのが優しいなと思いました」

母親:「子ども思う優しさがすごくて、共感もできて、感動する感じでした」

参拝者には『産女の幽霊』にちなんだ“飴”が配られました。

『産女の幽霊』は、我が子を思う“母親の愛情物語”として大切に受け継がれています。