県庁坂通り(長崎市 午後6時15分頃)

鉦の音そして爆竹の音も聞こえます。賑やかな長崎のお盆の風景ですね。長崎らしい光景です。

長崎市内では午後5時から交通規制が始まりました。

故人の御霊を西方浄土へ送る精霊船がゆっくりと進んでいます。
午後6時15分過ぎですが、既に多くの船が見えます。大きいものから小さいものまであります。

(船の先の部分=)みよしにはお名前も書かれています。

爆竹の音も聞こえますね。中国には爆竹の音に魔除けの意味があるということで、精霊船が通る道を浄めるためという説もあります。
コンビニエンスストアなどでは耳栓も売られていますので、これも長崎らしい風景かもしれません。
県外から来られた方はこの音にびっくりするかもしれませんね。

沿道にもたくさんの方がいらっしゃいます。
去年は雨でしたので少なく、2020年以降は新型コロナの影響もありましたので、船自体の数も少なかったです。

故人を送る皆さんも今年は暑いですので、帽子をかぶったりして熱中症対策もしているようです。

旧市役所通りからの中継

早田紀子アナ:
私はかつて市役所があった付近に来ております。旧市役所通りです。

こちらは県庁坂通りを通らない、長崎市中心部のもう一つのコースとなっています。
諏訪神社方面からやってきた船が、こちらを通って長崎市立図書館を過ぎたところから 長崎市尾上町の流し場に下っていくというコースです。

この時間はまだ西日が強く、風も意外と強いです。
爆竹の煙が一瞬で流れていって火薬の匂いが立ち込めるという状態になっています。

先ほどからご家族で子どもさんも交えて船を引いていらっしゃるご家庭。
そして中にはペットの船を担いでいらっしゃる方、様々な船を見ることができます。

見えてきたのは上町のもやい船です。
旧市役所通りの特徴として、このような町のもやい船をたくさん見ることができます。

もやい船と言うと伝統的な形が残っています。
上町の船もみよしの部分には杉の葉があしらわれた、しっかりとした作りとなっています。鉦の音もいいですよね。

まだこの時間までに町のもやい船は3隻ほどしか見ていません。
この後、通るものと思われます。

見物される方は、暑さ対策をしっかりと行ってお出かけください。