長崎市の爆心地公園では、被爆者らが戦争犠牲者を追悼し、不戦を誓う集会が開かれました。

活水高校2年 平和学習部 引地 志歩さん:
「平和の世界の実現に向けて、平和への思いを伝え続けることを、ここに誓います」

不戦の集いは、太平洋戦争が始まった日と終戦の日の年2回開かれていて、15日は、被爆者らおよそ20人が 戦争で犠牲になった人たちを追悼しました。
被爆者の田中 重光さんは、防衛費を増額した政府を非難し、民主主義が脅かされていると危機感を訴えました。

長崎原爆被災者協議会 田中 重光 会長:
「日本の国は、どこに進もうとしているのでしょうか?
今、この世の中が『新しい戦前』になっていると思います」
また、長崎の証言の会の事務局長を長年務め、去年12月に亡くなった被爆者・森口 貢さんの遺族が、父親の思いを伝えました。

森口 貢さんの長男・森口 裕文さん:
「戦時中の苦しい体験を、何とかして若い人たちにも伝えていきたいという、その気持ちは最期まで変わりませんでした。後世に伝えていきたいと感じております」

平和を願う遺志を受け継ぎ、被爆者らは不戦への誓いを新たにしました。