台風6号は次第に長崎県内から遠ざかっていて、10日夜遅くには全域が強風域を抜ける見込みです。
この台風で長崎市では9日夜、3人が風にあおられ転倒し、ケガをしました。

台風6号は10日18時現在、朝鮮半島を北上していて、10日夜遅くには長崎県内全域が風速15メートル以上の強風域を抜ける見込みです。
今月7日の降り始めからの雨量は
長崎市南山手町…202ミリ
大村市…186.5ミリ  などとなっています。

長崎市消防局によりますと、9日夜から10日にかけて台風が最も接近した長崎市では、9日午後8時頃、70代から80代の男女3人が屋外で風にあおられ転倒し、ケガをしました。
このうち80代の男性が首を強く打ち、重傷だということです。

長崎県内の路線バスや長崎市の路面電車は、10日朝から順次運行を再開しましたが、JR九州は県内を発着する在来線について、10日始発から終日運転を見合わせました。

西九州新幹線も午前中はほぼ運休となったため、長崎市の県営バスターミナルでは、高速バスで福岡に向かう人の姿が多く見られました。

福岡から出張の男性:
「本来、新幹線で帰る予定だったんですけど、なかなか動かない。
博多から新幹線に乗れば、家にもう少し早く帰れるので、高速バスで博多まで行こうと思います」

気象台は、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、引き続き土砂災害などへの注意を呼びかけています。