台風6号の接近に伴い、長崎市は8月9日に平和公園で行われる平和祈念式典の会場変更や中止も含めて検討しています。

気象台によりますと、台風第6号は、きょう(6日)午前10時には鹿児島県奄美の東にあって、ゆっくりと東へ進んでいます。
台風が予報円の中心を進んだ場合、式典が行われる9日から10日頃にかけて長崎県に最も接近する見込みで、大荒れの天気となるおそれがあります。

このため長崎市では、例年式典を行っている長崎市松山町の平和公園から屋内での代替会場として長崎市尾上町の『出島メッセ長崎』で会場設営を進めています。

長崎市では天候次第では最悪、式典の中止もありうるとしており、式典のリハーサルが行われる明日(7日)午前9時までに判断を示すということです。

長崎市によりますと式典会場が変更となった場合、1963年(昭和38年)以来60年ぶり2度目です。
また中止となった場合は1950年(昭和25年)以来、2回目だということです。

会場が変更となった1963年は、台風9号が接近したため、長崎市浜口町にあった国際文化会館(当時)に会場を移し「慰霊祭」と「平和祈念式典」が開催され、現鈴木史朗長崎市長の祖父にあたる田川務市長が平和宣言を読み上げました。