長崎市消防局は、救急要請の増加で救急車がすぐに対応できないケースが発生しているとして、適正利用を呼び掛けています。
長崎市消防局によりますと、今年1月から8月2日までの救急車の出動件数は1万6,860件で、去年の同じ時期と比べると570件増加したということです。
これにより救急車がすべて出動し、新たな救急要請に対応できずに出動を待ってもらうケースが増加しつつあるということです。
加えて、救急患者を受け入れる医療機関についても、病床やマンパワー不足などを理由に 受け入れを断られるケースが増加傾向にあるとしています。
発熱による救急要請が多いということで、長崎市消防局では「新型コロナやインフルエンザの感染者増加が一因になっている可能性がある」と見ています。
長崎市消防局の救急出動件数は去年、過去最高の2万8,788件でしたが、このままのペースでいけば、今年は3万件近くにのぼる可能性もあるとして、消防局では不要不急の要請を控え、適正な利用への協力を呼び掛けています。