発達障害がある子どもの診断や療育などを行っている諫早市の長崎県立こども医療福祉センターで、児童に対し虐待と疑われる言動があったことが分かりました。

問題になっているのは、2014年からこども医療福祉センターに勤めている看護職員です。

長崎県によりますと、この看護職員は女児の入浴の際に、介助が不要なのに脱衣所に入ったり、わいせつな発言をしたりしたほか、食事の際に食べ物を飲み込めていない状態で更に詰め込むなどした疑いがあるということです。

長崎県が去年8月から9月にかけて、全職員を対象に行ったハラスメントの実態調査で発覚。
ことし6月、この職員を児童と直接接することがない業務に配置転換したほか、全職員への指導・研修を実施したということです。

長崎県福祉保健部福祉保健課 安藝 雄一朗課長:
「非常に重大なことだと認識はしております。
今後、事実関係の調査を進めてまいりまして、適切に対応していきたいと思っております」

長崎県によりますと、現時点で10人の児童が被害に遭ったとみられていて、センターでは 今月10日と11日に保護者説明会を開くと共に、心のケアにも対応することにしています。