長崎県佐世保市で起きた高一同級生殺害事件から9年となるのを前に、生徒らが通っていた高校で、21日、全校集会が開かれました。

殺害された女子生徒と、加害者の女子生徒の2人が通っていた高校では、「命の尊さ」を考えてもらうために、毎年この時期に集会を開いています。

この事件は、2014年7月26日、高校1年生だった女子生徒が、同級生を殺害したものです。

校長:「また本校にとって、忘れられない日が近づいてきました」

全校集会は、感染症対策のため、校内放送を通じて行われました。

校長は、ウィンブルドンで優勝した車いすテニスの小田凱人選手の生きざまについて触れ、命の尊さと生きることの意味を訴えました。

一方で、事件の詳細や加害者の女子生徒については触れませんでした。

校長:「それをもう忘れてしまいたいと思っている子もおれば、また、知りたいと思っている子もいるかもしれない。知ろうとする子もいるかもしれませんし、それ以上は知りたくない子もいるということで、こういう配慮をしている」

教育界をはじめ、社会全体に衝撃を与えた高一同級生殺害事件。26日で、発生から9年を迎えます。