脱プラスチックの取り組みが注目される中、長崎県五島市では昔ながらの「麦わらストロー」作りが行われています。

材料は畑から調達します。

五島あすなろ会 土岐 寛志 理事長:
「ここがですね今、麦わらストロー用に去年から始めてて。実は目的は茎のほうなんです、ははは」

プラスチックの削減と利用者の安定した工賃確保につなげようと、五島市のNPO法人「五島あすなろ会」では2年前から茎が太くて長い「六条大麦」のわらを使ってストローを作っています。
五島あすなろ会 土岐 寛志 理事長:
「天然のものなので太いものもあれば細いものもある。とても自然な風合いのものですね」



10日ほど天日干しした麦の茎を、作業場で節ごとに切り消毒したあと、長さや太さごとに分けて完成です。

昔は主流だったという麦わら製のストロー。

利用者:「懐かしい気持ちを持って使ってもらえたらと思います」

五島あすなろ会が運営する市内のうどん店で販売したところ、お客さんからも好評でした。


客:「すごい。新しい」
「ちゃんと吸いやすいし飲み物も飲めるのですごいなって思いました」
「飲みやすそう。紙のストローだと(子どもが)噛んでしまったりするので、そういうのが無いのが良いかなと思います」
五島あすなろ会 土岐 寛志理事長:
「五島は周りを海で囲まれていますので、海洋プラスチックとかが気になります。なのでそういったところに、少しでも貢献出来たらなと思います」

麦わらストローは洗って繰り返し使えるほか、土にかえすこともできるということです。