現在853円の長崎県内の最低賃金について、長崎労働局は3日、学識経験者などで作る審議会に引き上げについて検討するよう要請しました。

学識経験者と労使の代表で作る審議会で、引き上げについての議論が行われます。

長崎県内の最低賃金は、去年、過去最大となる32円引き上げられ、1時間853円となりました。

しかし、物価高騰が続いていることから、政府は現在、最低賃金の目安額について検討しており、今月にも都道府県ごとの額を発表することにしています。

審議会では、この目安額や県内の事情を踏まえ、引き上げ額を検討することにしています。

長崎労働局 古城 英樹局長:
「県内における経済、雇用の実態、賃金の動向などを考慮いただきまして、調査・審議をお願いしたいと存じます」

審議会では、企業の現地視察も行い、来月10日、引き上げ額を労働局長に答申する予定です。