1987年に被爆者団体『被爆者手帳友の会』が、東長崎地区で行った“黒い雨に関する調査結果”が公表されました。

公表したのは、長崎県保険医協会です。

調査は、1987年に被爆者団体『長崎県被爆者手帳友の会』が東長崎地区で被爆した309人に行い、およそ58%が「黒い雨に濡れた」、86%が「灰をかぶった」と回答しています。

現在、長崎地裁で争われている被爆体験者訴訟では、内部被ばくの裏付けとして“黒い雨や灰に遭ったか”が争点となっていて、原告側はこの調査結果を証拠として、新たに裁判所に提出したということです。

長崎県保険医協会 本田 孝也会長:
「黒い雨が降ったという事実、はっきりした証拠もあるにも関わらず、長崎市が動かないのか?ということで、今回の”要請書”を書かせて頂きました」

県保険医協会は15日、鈴木長崎市長に要請書を提出し、国と交渉を行い、一日も早い被爆体験者の救済を求めました。