子どもたちに伝統芸能に親しんでもらおうと、歌舞伎役者の市川 九團次さんによる講演会が、長崎県五島市で開かれました。

四代目・市川 九團次さん

江戸時代から続く歌舞伎の魅力を伝えるため、五島市崎山地区の小・中学生に、惜しむことなく歌舞伎の真髄を伝授しました。

(指導中の市川 九團次さん):「膝と膝を合わせて内股にする」

学校の体育館が、歌舞伎の舞台へと様変わり。

九團次さんから手取り足取り “女方の立ち居振る舞い” を教わります。

また、血管や筋肉を表現する化粧 “隈取”を体験。

隈取は役柄によって、色や形状が異なるそうです。

気分はすっかり、一人前の歌舞伎役者。

子ども:「歌舞伎役者になれた感じがして、嬉しいです」

子ども:「力強さがあっていいな、と思いました」

初開催となった講演会──
九團次さんにとっても、子どもたちとの触れ合いは新鮮でした。

市川 九團次さん:
「純粋に吸収しようと、興味津々・好奇心旺盛、素晴らしいね、子どもってね。
本当ありがたい。こっちが感謝を述べたいです。
(五島の)景色と空気と人柄、そういったものに触れまして、自分自身、この地に住みたいと心から思って」

九團次さんは、五島で農業法人を立ち上げるということで、今後も島内で歌舞伎のイベントなどを開催したいと意気込んでいました。