長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)が、世界の核弾頭数の推計結果を発表しました。「総数は減ったものの、実態は核軍縮と逆行している」としています。
RECNAでは毎年世界の核弾頭数を調査し、平和学習などに活用しやすいようポスターにして発表しています。

今月時点での世界の核弾頭数は、ロシアやアメリカ、中国など核保有9か国合わせて1万2520発で、去年より200発減少したと推計されました。

しかし、総数から「退役や解体待ち」のものを除いた実際に配備できる核弾頭数は、この5年で336発増えたと推計されました。さらに、各国では核兵器の質的な向上も進められており、核軍縮と逆行する実態が浮き彫りとなったとしています。
レクナの中村桂子准教授は「確かに総数は減っている。しかし実態、つまり現役核弾頭の数では増えているということを大きく打ち出したい」と話しました。
ポスターは、RECNAのホームページからダウンロードできる他、詳しいデータも見ることができます。