G7広島サミットが19日開幕しました。これを前に核兵器のない世界の実現を目指す平和首長会議が公開書簡を出し、核兵器廃絶への具体的な道筋を見出すための建設的な議論を求めました。

広島市の平和記念公園で岸田総理がG7各国の首脳を出迎え始まったG7広島サミット。重要課題の一つに「核軍縮・不拡散」が挙げられています。これを前に広島市や長崎市など世界8200都市以上が加盟する平和首長会議は公開書簡を出しました。

書簡では「核戦争が起こると、経済や気候変動など毎回サミットの議題となるG7の活動全てが水の泡になる」として、核兵器のない世界の実現に向けた揺るぎない決意を広島から発信するよう要求。また、廃絶への具体的な道筋を見出すため建設的に議論することなどを訴えていて、G7各国の駐日大使館などへ送られたということです。

G7広島サミットは19日午前に各国首脳が揃って原爆資料館を視察していて、夜には核軍縮について議論され成果文書がまとめられるほか、最終日の21日には「首脳宣言」が採択される予定です。