適切な利用方法を作ることが求められている?

【平】今後チャットGPTとどのように向き合っていけばよいのか、専門家に聞きました。

人工知能学会 栗原 聡 理事:
「これは “道具” なので…道具っていうのは、どういう風に使うか次第だと思うんですよね。
『有効活用すればすごくメリットがある』んだけれども『うまく使わないとデメリットも大きくなる』んだと── そういう二面性があるんだということをまず理解することが重要だろうと。
最低限どういうもんなのかなということが分かった上で使うってことが重要なんだろうと思います」

【平】大切なことは、チャットGPTの返答が必ずしも『正しいとは限らない』ことを、まずは念頭においておくべきだと思います。

そして、チャットGPTは『人の感情』や『意図』も理解できません。
また、現時点では、過去にデータのないものを作り出すという『創造力』は人にしかありません。
チャットGPTは、あくまでも入力された文章に対して、学習しているデータをもとにまさに “機械的” に”返答しているということです。
従って、使う人には『返答が正しいかどうかを判別する能力や責任』が求められます。

チャットGPTには『知識』はあっても『常識』や『感情』がないんです。
ただ、技術はどんどん進歩していきますから『ルールやガイドラインを含めた適切な利用方法を作り上げていくことが 人間に求められている』ことをチャットGPTは教えてくれているのかなと思います。

【住】平家達史NBC論説委員とお伝えしました。