来月開かれるG7広島サミットを前に核兵器廃絶を目指すNGOが11日 会見を開き、日本政府に対して『核兵器廃絶に向けた具体的な取り組み』を求めました。

国内のおよそ30の団体でつくる『核兵器廃絶日本NGO連絡会』がオンラインで開いた会見には、共同代表ら8人が出席しました。

来月のG7広島サミットで、岸田総理は「核兵器のない世界に向け力強いメッセージを発したい」とする一方、出席者はいまだ『核の傘』にある状況で、どのように核兵器廃絶への道筋を立てるのか、懸念を示しました。

核兵器廃絶NGO連絡会 共同代表
核兵器廃絶地球市民長崎集会 朝長 万左男 実行委員長:

「(岸田総理が)日本の『核を必要とする』という状況下においてですね、核の役割を低減していくような指導をしていけるかということですね。
そこが一番危惧するとこです」

核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)
高橋 悠太 共同代表:

「広島でこのG7を行うということで、『核兵器廃絶を考えたんだ』という風な政治利用をしないでもらいたい。
やるのであれば、具体的な成果が必要だ」

会見では、G7広島サミットを核兵器廃絶への動きを前進させる機会にしようと、市民が主催する取り組みも紹介されました。