「沈黙」などの代表作で知られ、長崎を愛した作家・遠藤周作の生誕100年を記念する企画展が長崎市で開かれています。

遠藤周作が “第二の故郷” と呼んだ外海に建つ文学館で始まった生誕100年の企画展。

遠藤周作は、信仰をテーマに人間の悲しみに寄り添う作品を数多く残しました。
企画展では、小説「沈黙」や「深い河」など、5作品を柱に草稿や創作日記などが展示されています。

初公開となった初期の代表作「海と毒薬」の取材メモです。

第二次大戦末期、捕虜のアメリカ兵に対し行われた『九州大学生体解剖事件』を題材とした作品で、事件の経過や医学用語などが記されています。

長男・遠藤龍之介さん:
「純文学のすごく硬いものを書いたかと思えば、ユーモア小説集を書いたりとか、非常に色んな顔を持っていて、そういう(遠藤周作の)多様性を、ぜひ見て頂きたい」
この特別企画展は、長崎市の遠藤周作文学館で来年9月まで開かれています。