ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、まもなく1年。長崎の被爆者が平和だったころのウクライナを撮影した写真が、原爆資料館に展示されています。

被爆者・小川忠義さん(79)
「わぁ、すごい綺麗な街だなということと、皆さんね、ほんとにフランクでね、私が『フォトOK?』って言っても、笑顔でカメラ目線で撮ってくれるぐらい、ほんとにフランクな人たちばっかりでですね。」

ウクライナに笑顔が戻ることを願って開かれている写真展。被爆者の小川忠義さんが、11年前、世界各地で被爆体験を伝えるピースボートに乗船した際に訪れた、オデーサやキーウで撮影した写真、およそ50枚が展示されています。

特に、印象に残っているのは子どもたちの笑顔だそうです。

小川忠義さん
「子どもさんたちが、10年前だからいま20歳過ぎてると思うんですよ。少年はね、ひょっとしたらもう戦場に行ってるかもしれないし、お母さんになってる人たちもおるかもしれないですよね。だから、そういう人たちが、ほんとにどういう環境で生活してるかっていうのが、すごい心配ですね。11年前はまだこういう笑顔があったんですよっていうことと、今の状況を照らし合わせてもらえればなというのがあります。」

写真展「ウクライナに笑顔を」は、長崎原爆資料館いこいの広場で2月26日まで開かれます。