【住】次に、平家さんがあげられた2つめのキーワードである『シビックプライド(郷土愛)の醸成』については?

【平】“長崎からの若い人の流出”を減らしたり、一度、“長崎を離れた人に長崎に戻ってもらう”ためには、『シビックプライド = 郷土愛』が必要だということです。

これについては、まずは教育の場で取り上げることが重要ですが、教育現場だけで醸成される訳ではなく「企業を含め、まち全体で取り組むべき」と大石知事は発言されていました。

大石 賢吾 長崎県知事:
県内の企業が何をしているのか知らないとか、県内にもチャンスがあるのに何となく外に出ていってしまっている。そういったことは非常に残念なこと。
企業の中でもいろんな努力をしていただいたりとか、官学でしっかり連携しながらやるとか、いろんなところで魅力を作っていく、それをしっかり発信していくことが大切。

【平】また、進行役である日本銀行長崎支店の鴛海支店長は「人が減るということは、“人を大切にする社会”になるということである」とまとめられていましたが、まさにその通りだと思います。

【住】参加者のみなさんが長崎の課題に向き合って、各々立場から真剣に議論されているように感じました。

【平】今日の長崎サミットでは『先行きどのように取り組むべきか』という発言が多かったと思います。

また、出席者からも「人口減少対策は、行政の責任と考えられることは多いが、“人”の問題は産学官の各々の問題という認識ができた」
「長崎サミットで産学官がつながることは有意義である」という感想が聞かれました。

次回のサミットでは今回、議論した内容について、具体的な施策や産学官での役割分担を議論していきたいということであり、議論がさらに深まり、実効性のある取り組みに繋がっていくことを期待します。