去年、アメリカが臨界前核実験を行っていたことを受け、長崎市の平和公園では24日、被爆者らが抗議の座り込みが行われました。
長崎原爆被災者協議会・田中重光会長「腹の底から叫び、抗議したい」
抗議の座り込みに参加したのは、被爆者ら約40人です。アメリカ・ロスアラモス国立研究所の文書によると、臨界前核実験はバイデン政権下の去年6月と9月に行われていて、参加者は核不拡散条約で約束している「速やかな核軍縮」に対し、誠実のかけらもない不履行だと非難しました。
またオバマ元大統領の「核なき世界」の理想を引き継ぐと表明していたバイデン大統領を非難する声もあがり、被爆者の山川剛さんは「バイデンよお前もか、と思った。被爆地から粘り強く反核の意思を世界に発信し続けなければならない」と話しました。
集会では今回の核実験に対する抗議文を採択し、アメリカ大使館に送ったということです。