日本銀行は16日、金融政策決定会合で「政策金利」を0.75%から1%に引き上げました。これによって私たちの生活にはどのような影響があるのでしょうか?専門家に聞きました。

景気や物価の安定のため日本銀行がコントロールする「政策金利」。「利上げ」にはどういう狙いがあるのでしょうか?

長崎大学経済学部・山口純哉准教授:
「物価がいまどんどん上がってですね、その分賃金も上がっているので、これは理論的には非常にいいサイクルなんです。
しかし例えば物価が3%上がったから、賃金が3%上がる保障があるかっていうと、これはタイミングも違いますし(賃金が)上がらない業界に働いてる方からすると、生活がどんどん苦しくなっていくということなんですね。
ですから、物をたくさん買って物価が上がってというサイクルを1回ちょっと落ち着かせようよってことでですね、少しコントロールしたいと」
では、なぜ「利上げ」が物価を下げることに繋がるのか?


山口准教授によると金利が低いときはお金を借りてでも家を建てたり旅行に行ったりしていたのが、金利が高くなることによって銀行にお金を預けるようになるなど消費行動が穏やかになると言います。

山口 准教授:「お財布の紐を固くしてみんなが物を買わなくなるということは、企業側は『あまりほしいという人がたくさんいない』なか、高い値段で商品が売れなくなっちゃいますから、結果として物価が下がるということなんですね」
また利上げによって物価が下がることが考えられる一方、住宅ローンや中小企業にも影響が出る可能性を山口准教授は指摘します。

山口 准教授:「おそらくですね一番大きく影響を受けるのが住宅ローンです。元々(銀行が)借りるお金の金利が高くなれば、我々が借りる住宅ローンの金利はもっと上げないといけないということになってくるので、今後高くなる可能性があるということなんですね。
あとは、中小企業。長崎県なんか特に中小企業が多い地域ですから、そうするとその中小企業が(銀行から)お金を借りられなくなって、そこで働いてる人たちの環境がですね──雇用される環境が、賃金面でもいろんな条件面でもなかなか改善できない。可能性レベルですけど、あるとは思いますね」

私たちの暮らしに大きく関わる「金利」。今後の動向にも注視が必要です。








