見たことのない父親
夕方6時頃、父親は警察の車に乗って学校にきた。御手洗さんはそれまで教室に戻ることもできず、何かを話しかけられることもなく、何かを飲むことも食べることもない、ただ黙って時間が過ぎるのを待った。全く先が見えない状況の中、誰が、どこで、どうしているのか、この後どうなるのか誰も教えてくれなかった。

御手洗さん:
「警察の車でお父さんが来て、そこでやっと荷物を先生に持ってきてもらって車に向かいました。ドアを自分で開けると父親が座っていて、一瞬普通かなと思ったんですけど、パッと目を合わせた瞬間、父親の目が泳いでるんです、真っすぐ自分もみれていないんです。顔色もかなり悪くなっているし。今までそういった父親は全く見たことがなかったので、本当に動揺して震えているというか…。そんな状態の父親を初めて目にして…」








