国が「7つのがん」を医療費の助成対象に追加する方針を示したことについて被爆体験者らで作る協議会は「新たな分断を生む」などと反発しています。


長崎被爆地域拡大協議会・本田孝也医師
「なんでこの時期になって(7つのがんを)加えると言ったか?時間稼ぎです」

被爆体験者は国が指定する被爆地域の外で被爆した人たちです。
放射能による健康被害はないとされており被爆体験による精神疾患と合併症に限り医療費が助成されています。

国は12月1日、被爆体験者支援事業の対象疾病に「七つのがん」を加える支援拡大の方針を示しましたが、15日に開かれた体験者らの集いでは
「被爆者認定という本論から話を外した上、対象をがんの『一部』とすることで検討時間を増やし死ぬのを待っている」
「被爆体験者の中にも新たな分断を生む」など
反発する意見が相次ぎ、厚生労働大臣宛てにすべての被爆体験者の被爆者認定を求める要請書を送付しました。