長崎県の発表によりますと、今月26日(日)までの一週間に長崎県内で1医療機関あたりの感染報告数が多かった上位3疾患は「感染性胃腸炎」「インフルエンザ」「流行性角結膜炎」で、感染性胃腸炎と流行性角結膜炎は前週より増加しました。
・感染性胃腸炎の報告数は83人で前週より18人増加。1医療機関あたりの報告数は【2.68】で、年齢別では1歳(17人)が最も多く、次いで1歳未満(11人)、4歳(10人)の順となっています。
感染性胃腸炎はノロウイルスやロタウイルスなどが感染の主な原因で、例年冬に患者数が増える傾向にあります。
・インフルエンザの報告数は114人で前週より29人減少。1医療機関あたりの報告数は【2.24】で、年齢別では10歳未満(60人)が最も多く、次いで10~19歳(37人)となっていて、子どもが半数以上を占めています。
長崎市の長崎大学教育学部附属中学校では28日と29日の2日間、3年生の1クラスがインフルエンザの流行により学級閉鎖となるなど影響が出ています。
・流行性角結膜炎の報告数は17人で前週より4人増加。1医療機関あたりの報告数は【2.13】で、年齢別では30~39歳(4人)、60~69歳(4人)、70歳以上(3人)の順に多くなっています。
流行性角結膜炎はアデノウイルスによる疾患で、涙や眼脂で汚れた指やタオルなどからの接触で子どもからお年寄りまで幅広く感染します。感染力が強いため眼の分泌物はティッシュペーパーなどで除去し、洗面器やタオルを共有しないなどの対策が必要です。
長崎県は、いずれの感染症についても対策として手洗いの励行を呼びかけていて、インフルエンザについては今後の流行に備え希望者はワクチンを接種するよう呼びかけています。








