ことし7月末、長崎県内の女性(60代)が、警察官をかたる人物に電話やSNSでだまされ、現金 約2690万円をだまし取られました。

被害にあったのは、長崎県内のパート従業員の女性(60代)です。

警察によりますと、7月26日、女性の携帯電話に、資金洗浄事件の捜査をしている大阪府警の「サカモト」と名乗る男から電話があり、「あなた名義の銀行口座が使われている。あなたも容疑者の一人として捜査しており、逮捕状が出ている」などと言われ、電話やLINEでやり取りするようになりました。

その後「機密保持契約書」などの書類の画像が送られてきたことなどから、本物の警察官だと信じた女性は、7月26日から29日までの間、サカモトの指示に従い、7回にわたって長崎県内の金融機関から、指定された銀行口座に、計 約2690万円を振り込み、だまし取られたということです。

その後、「サカモト」と連絡が取れなくなったことから不安になった女性が警察に相談し、被害が発覚しました。

警察官などをかたり、捜査名目で現金などをだまし取るニセ電話詐欺は全国的に急増していて、警察は、プラスから始まる国際電話番号やLINE通話などを警察が使用することはない、電話やメールなどでお金の話をされたら必ず家族や警察に相談するよう注意を呼びかけています。