長崎市諏訪神社の秋の大祭長崎くんちが7日朝から始まりました。
今年は6か町による演し物が奉納されています。
「モッテコーイモッテコイ」
鎮座400年の節目を迎えた長崎市諏訪神社。
爽やかな秋晴れの中、ことしの奉納が始まりました。

■一番町は新橋町。
長崎検番の芸妓衆が「本踊 阿蘭陀万歳」を奉納しました。
1951年に新橋町が初めて奉納した阿蘭陀万歳。
南蛮風の衣装を身にまとったオランダ人の万歳と才蔵が、コミカルな掛け合いやふるさとを思う表情を見せます。

■諏訪町は伝統の「龍踊」。
青龍、白龍に子龍、孫龍が長坂を湧かせます。
長さは20メートル。
龍の動きを止めずに龍方が一斉に変わる2回連続の「棒交代」では大きな歓声が上がりました。
諏訪町山下寛一総監督
「ヨイヤーのかかるってことは、稽古のたまものと思っていいんじゃないかな。」

■新大工町は「詩舞と曳壇尻」。
10人の舞人が、詩吟にあわせ華麗に舞う「詩舞」。
そして「曳壇尻」では全員新人の根曳20人が、重さ3トンのだんじりを豪快に曳き回します。
最大の見せ場である5回転半のだんじり回し。
勢いを止めずに回しきりました。

■榎津町は「川船」。
網打ち船頭の大役は小学3年生の古賀優多さんが務めました。
川船は、現存する川船で最も古い歴史を持つ総ヒノキ作りの船です。
船回しは伝統の右回し。流れを止めずに、軽快に諏訪の舞台を回ります。

■西古川町の「櫓太鼓」。
ウクライナから避難留学してきたエゴール・チュグンさんと高橋修さんが弓取り方を務めました。
櫓太鼓では江戸時代から伝わる太鼓を使って、今回初めて兄弟の撥方が共演。
本踊では古き良き中島川を表現しました。

■賑町による「大漁万祝恵美須船」。
6歳の中西生和さんがえびす様となって生きた鯛を釣り上げました。
大漁を祝う2隻の子舟と、豪華絢爛な親船の恵美須船。
3隻の親子船が大海での漁を繰り広げました。
長崎の秋を彩る長崎くんちは後日の9日まで続きます。