父親もかつては大太鼓

家に帰っても稽古。教えてくれるのは父、政輝さんです。政輝さんは39年前、町が初めて恵美須船を奉納したときに大太鼓を叩いた大先輩です。
川口彩良さん:
「教えてもらえるし、聞いたらすぐに教えてくれる。目標はお父さんよりもいい太鼓を奉納することです」
父・政輝さん:
「嬉しいですね。娘がやらせてもらえているのは、大変名誉な事で光栄に思ってます」
父は副采、娘は大太鼓、親子で船を導きます。

大太鼓 川口彩良さん:
「太鼓が主な合図となるのでみんなを引っ張っていけるような太鼓をたたけるようにできたらいいなと思います」

鮮魚店の息子が釣り上げる、大漁の象徴。父の背中を追う娘が叩く、船の鼓動。親子の思い、町の歴史を乗せた恵美須船が、いよいよ諏訪の舞台に、万雷の喝采を呼び込みます。