囃子方が刻む榎津のリズム

稽古を重ね、川船はますます勢いを増しています。その大切な、榎津のリズムを刻むのは、囃子方の子どもたちです。船廻しの前、根曳の合図でかわる囃子。そのリズムに合わせ、根曳は大きな波となり、船を勢いよく進めます。

大太鼓・浦川なつみさん:
「怖いから緊張感を持ってやりたいです」

根曳・古賀友一朗さん:
「僕らの川船はスピード感があって気合いが入った船回しを目標としているので、そこが表現できるように、もうあと一歩稽古を頑張っていきたいと思っています」

根曳・浦川広さん:
「声援は力になりますので、いいなと思ったら思いっきり『ヨイヤー!』と言っていただければ。榎津らしいくんち、それが気合いの入ったくんちだと思うので歴史と伝統も兼ね備えて、きれいで優美な船まわしが出来ればと思います」

町一丸となって、目指すは榎津町らしい、美しく、晴れやかな、勢いを増す船廻し。親子三代の網打ち、若手根曳の挑戦、囃子方のリズムが重なり合い、175年の歴史を誇る川船が、諏訪の舞台で躍動します。

▶この記事は【長崎くんち2025】六ヶ町紹介シリーズ(全6回)の第3回です。次回、第4回「西古川町」は9月30日に配信予定です。