祖父が作った「鯉」 初めての趣向も

目指すは一網打尽―。大きく、美しく、網を広げるにはどうすればいいか、船蔵で特訓が続きます。

友一朗さん:
「もっと低くやろ、もっと低く」
雄二さん:
「そこまでいきよらんやろう」

優多くんの側で指導する、もう一人の大先輩は、友一朗さんの父、優多君の祖父の雄二さんです。古賀家は親子三代で網打ち船頭をつとめます。

そして本番の舞台では、雄二さんが手作りした鯉たちを使うことになっています。色やひれの形などにこだわり、今までの榎津町にはなかった川を飛び跳ねる鯉も再現しました。

雄二さん:
「願いを込めて作っている分、魚が網に行ってくれるというつもりで、打つのは孫が上手にならないことには一緒だから」