■ 上五島で “生マグロ” 奈留島で“ユーミン”

もう一つのクーポンは、宿泊施設や交通機関、飲食店などで使うことができ、ひとり一泊につき5,000円分を利用できます。
島の『ご当地グルメ』をクーポンでお得に味わえるのも『わくわく乗船券』の魅力の一つです。

クロマグロの養殖が盛んな上五島の飲食店では、産地ならではの“生マグロを使ったメニュー”が提供されています。

購入することで “島への旅行” をより一層楽しむことができる『わくわく乗船券』は、離島への誘客促進と島内の産業振興に一役買うことが期待されています。

【住】もの作り体験は“旅の醍醐味”ですし、クーポンによって“島の経済にもプラス”になるということなんですね。
【平】離島といえば、奈留島の奈留高校のために松任谷由実さんが作詞・作曲された『瞳を閉じて』が有名です。
その奈留島に行って『瞳を閉じて』を実際に聞いてみるということもお得にできるということです。
余談ですが、ユーミンと長崎の関係でいうと、稲佐山をイメージした『私を忘れる頃』という曲もありますので、そちらもぜひ長崎県民の皆さんに聞いていただきたいと思います。
【住】ユーミンと長崎には意外と深い関係があるのですね。
ところで、島での体験メニューは他にどんなものがあるんでしょうか。
■ 対馬の真珠 壱岐のイルカ 歴史・自然に触れる旅

【平】対馬では特産の“真珠を使ったアクセサリー作り”や、壱岐では観光名所『イルカパーク』での“エサやり体験”など、それぞれの“島の独自性”を上手く活用したメニューがあります。
長崎の離島といっても、五島列島と壱岐、対馬では風景も歴史や文化も違います。
例えば五島列島には『潜伏キリシタンの関連遺産』があります。

野崎島の旧野首教会に行ったことがありますが、本当に感動しました。

壱岐は150を超える神社があり『古事記』にも登場するなど、古来より“神々とのゆかりが深い”場所です。

対馬は“朝鮮外交の拠点”としての歴史があり、島の約9割が山地で、原生林も多く“自然の宝庫”ともいえます。
これに各々の島のグルメの話をすると、全く時間が足りませんので、今回はやめておきますが、美味しいものも山ほどあります。
時間に余裕がある方は、それぞれの島に足を運んで、風土の違いやご当地グルメを体験するという楽しみ方もできると思います。
【住】こうして見てみると、実際に行かないと味わえないグルメや体験が、それぞれの島にあって、どれもがかけがえのない地域資源だなと感じました。
【平】今後の旅行需要の回復を見据えたときに、こうした『しま旅』は、他の地域との差別化を図る上で“大きな武器”にもなりますから、それぞれの離島での取り組みももちろんですが、この機会に県内にお住いの皆さんが島に行って、その魅力を改めて知って、それを発信していくことも、今後の長崎観光の盛り上げにつながるのではないかと思います。