地域の素材をいかして作られるクラフトジンの蒸留所が五島市にオープンすることになりました。

風味づけに使われるのは島特産の植物です。


五島市戸岐町の半泊教会の隣に建つ、教会を模した木造のジン専用蒸溜所。


中には300リットルを製造できる特注のドイツ製蒸溜器が設置されています。

五島つばき蒸溜所 鬼頭英明さん:
「椿の実の形に手作業で作ってもらいまして」

クラフトジン作りを始めるのは東京の大手ビールメーカーを退職して移住した門田さんら3人です。

ジンは大麦などの穀物から作られる蒸溜酒で、今回のクラフトジンには五島の素材もふんだんに使われています。

五島つばき蒸溜所 鬼頭英明さん:
「この椿の実がジンに向いているかということも確認しまして、その結果この椿の実っていうのは非常にジンに向いていると」

風味付けにはつばきの実や五島茶など17種類の植物を使い、深く優しい味わいのあるジンが仕上がるということです。

また酒づくりには蒸留所の裏山からわき出る、ミネラルの少ない超軟水の湧き水を使います。

五島つばき蒸溜所 小元俊祐さん:
「一口飲んだ時に本当に柔らかくて美味しいなと。私たちのお酒造りにぴったりの水でした」

五島つばき蒸溜所門田クニヒコ代表:
「五島の風景を感じるような五島の風景のアロマを感じて頂けるようなお酒を世界にお届けしたい」

五島つばき蒸溜所では12月からジンの製造を始め、中旬にはインターネットや全国の百貨店で販売する予定です。