今月に入り長崎県内で新型コロナウイルス感染者が増加する中、長崎大学の研究者は感染拡大の『第8波』が始まったとの見方を示しました。

長崎大学 森田公一 教授:
「第8波が始まったことは間違いなくて」


17日開かれた長崎大学の定例会見。
熱帯医学研究所でウイルス学が専門の森田公一教授が「第8波に入った」との見方を示しました。


長崎県内では17日も新たに510人の新規感染者が発表されました。
年代別にみると多い順に40代で85人30代で80人などとなっていて、80代の男性1人の死亡も確認されています。
16日時点の病床使用率は18.7%で重症者は1人です。


新規感染者の数は先週の木曜日と比べると23人減少しているものの、3日連続で500人を超えました。


長崎県内でオミクロン株の新たな変異『ケルベロス』が確認される中、年末にかけて感染者の増加が見込まれると話した森田教授。

オミクロン株対応ワクチンの有効性についても言及しました。

長崎大学 森田公一 教授::
「新たなオミクロン株も今のところ免疫が全く効かないということではないのでこういうもの(ワクチン接種)がどういう風に進んでいくかによって今後流行の規模が決まってくるんだろうと思う」


長崎県内の新型コロナ感染拡大の第7波は9月頃から減少傾向となっていましたが、11月に入ってからは再び増加傾向となっていて、17日、長崎大学の森田教授は「第8波に入った」との見方を示しました。
また森田教授は新たな変異株に対してもオミクロン株対応ワクチンが一定程度、有効であるとしてワクチン接種が今後の感染拡大防止の鍵を握るとみています。